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Month: 9月 2017

スマホネイティブな血液検査をやってみた

前回のビーガン化宣言を受けて、さっそく血液検査をやってみた。血液検査をやる目的は、野菜だけの食事にシフトすることよって起きる体への変化を数値としてとらえるため。

今回使ったキットはKDDIの「スマホでドック」というもので、中性脂肪やコレステロールはもちろんのこと、自分くらいの歳になると気になり始める血糖値や尿酸も計測できる。ちなみに血糖値は糖尿病、尿酸は痛風の可能性を知るうえで重要な数値。

普通の血液検査と違うところは、1)自宅に居ながらにして医療機関で受ける健康診断と同等のレベルの検査を行うことができる。2)しかも、結果は紙ではなくて、スマホ上のデータとしていつでも持ち歩ける。3)よって、自分で時々見返したり、医療機関で医師にサッと見せることもできる。

血液を採取するっちゅーことで、何かしらの方法で血を抜く必要があるんやけど、はい、やはり針を刺します。キットを購入したものの、いざ針を刺す段になって途中で辞めてしまう人が実は一定数いるらしく、かくいう自分も指に針を刺すのを一瞬ためらいました。

が、安心してください。以下は針を刺して30分くらい経った後の写真です。見えますか?めっちゃ小さい「点」が指の先にあると思うんですが、それが針を刺した跡です。

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針を刺す瞬間は、まぁ人にもよると思うんやけど、シャーペンの先に指を当てて強めにぐっと押し込んだ程度の痛さかな。

針を刺すにはキットに同梱されている専用の道具を使うんやけど、これがよくできてて、ホッチキスみたいに「ガチャン」と針の部分が機械的に戻る仕組みになってて、針が刺さっているところを自分で見ることもなければ、針が刺さったままの状態になることもない。

すんません、針の話はこれくらいで。

採血したあとは、ネットの専用サイトにキットのID番号を入力すると、返送用の番号が割り当てられるので、その番号をキットに同梱される用紙に記入して、血液が入った容器と一緒に返送用の袋に入れてポストに投函するだけ。

使った針やその他の道具は医療ごみとして処理されるので、自宅では処分せずに、それらも返送用の袋に入れる。一連の作業にかかった時間、約30分。えらい簡単やね。

Googleが、針を使わない血液検査の仕組みを特許で申請したのが2015年。個人としても、ヘルスケア・スタートアップとしても、この技術はいち早く実現して欲しい。

肉好きの自分がビーガンになろうと思ったわけ

レオナルド・ディカプリオが製作を務めたドキュメンタリー映画「サステイナビリティの秘密(原題:Cowspiracy)」の続編、「健康って何?(原題:What The Health)」をNetflixで観た。

ヘルスケア・スタートアップの経営者という職業柄、この手のドキュメンタリー映画はよく観るものの、自分に中所半端な知識があるせいか、映画を観ても「まぁ、こういう物の見方もあるわな」といった程度で終わることが多い。

そんな自分が映画を観終わった直後から「オイラ、明日からビーガンになるや!」と言い始めたので、三日坊主の古典的事例として後で笑えるようにブログに記録しておくことにしました。

何にそんなにインパクトを受けたかとというと、映画に出てくる膨大な数の実証実験やら関係者のインタビューではなく、たったのこの一言。

『人間の歯を見てみろ。他の肉食動物と違って、人間の犬歯は完全に退化しとる。これがどういうことか分かるか?つまり、人間は肉を食べるように進化したわけではない。その逆やということや。』
(注:Netflixの字幕は関西弁ではありません。)

映画の中では、ディレクターが猫に噛みついてみるシーンなんかが出てくるけど、確かに、人間が自分の歯だけで仕留めることができる動物はほぼ皆無やと思う。

しかも、人間の歯の並び方は、ほとんど平らでデコボコが無く、肉を引きちぎって食べるためではなく野菜などの食べ物を細かく砕くために最適化されている。

ほんまでっかTV、なんで今までこのネタを取り上げなかったのか。

それはでどうでもいいとして、かくして自分は今日からビーガンな生活を実践してみようと思った次第です。

ちなみに、野菜だけを食べる人を指す言葉としてベジタリアンっちゅーのがあって、ネットで検索するとビーガンとベジタリアンの違いについて延々と説明しているサイトがたくさん出てくるけど、不必要な宗教戦争に巻き込まれないように自分は勝手に「VEGAN FORCEを身につけた」と表現にするようにしてみます。

VEGAN FORCE、なんかカッコよくないっすか?

実は、40歳を過ぎてから、自分の体についてどうしても解決したいことが3つあった。

1、しょっちゅうお腹を壊す。
2、しかも、お肉を食べたあとは特に。
3、お腹が空くと胃酸が出過ぎた感じで、ちょっとだけ胃が痛くなる。

最後の3つめは、たぶんスタートアップの経営者という職業に起因している確率が高いけど、他の2つは食事が原因やとずっと勘ぐっていた。

漢方薬やら、発酵食品やら、食べる量と時間の調整やら、色々とやってみたけど、変化なし。それならいっそ、ドラスティックに肉食を一切やめて、VEGAN FORCEを使ったらどうなるかを試してみたくなった。

幸いなことに、いま自分の手元にはやろうと思ってまだ返送していなかった血液検査キットがある。これを使って、ビーガンになる前、3か月後、6か月後のデータを取って科学的に健康状態の変化を追跡できるかもしれん。

明日の朝一で採血して、データが届きしたい、このブログで公開します。VEGAN FORCEな食事やレシピも、ここで公開します。お楽しみに。

お寿司の種類を認識して値段を自動計算するAI、韓国に先を越される

ハカルスのチーフ科学アドバイザーを勤める東北大学の大関先生から、ちょっと面白うそうなネタを頂いたので。

Sushi Dish : Object detection and classification from real images
sushi-dish

上記の論文を要約すると、ディープラーニングの一種であるCNNを使って9割近い精度でお寿司の皿の画像認識をやっちまいましたぜ、という話。

画像認識におけるCNNの事例は、星の数ほどあるんやけど、今回は「お寿司」という日本の国民食を、「韓国の」ソウル大学のチームが、さらりと「ハックした」という意味で興味深いと思ってます。

こういう事例が出るたびに、「日本のAI技術者の教育は世界から遅れている」とか、「政府はもっとAIに投資すべき」とか、「モノ作りで負けてAIでまた負ける」とかいった雲の上から仙人のような口調で語りかけるブックスマートな評論家がたくさん現れはるんやけど、すんません、そういう話はどうでもええです。

自分が残念やなぁと思うのは、よその国のリアルな課題解決をテクノロジーを使ってやろうとしている学生が日本には圧倒的に少ないこと。

日本の学生の間では、から揚げを乗せるロボットを作るのがえらい流行ってるようやけど、その課題を解決することによって得られる経済メリットはどれほどのもんやねん、と思うことが多々あります。

もちろん、「から揚げ」というのは柔らかいオブジェクトの代表格で、形も1個1個異なるということで研究テーマとしてオモロイというのは分かるんですけどね。

お寿司の皿をカウントするという行為は、もやは日本の回転寿司だけで行われている行為ではなく、それこそ韓国やアメリカ、世界中の寿司屋で毎日毎日繰り返し行われている行為。

上記の論文にも書かれている通り、人間のカウントミスによる顧客側と店舗側の経済ロスは合算すると相当な金額になるはずで、これをAIで自動化することによる人件費削減は、世界レベルで「オー、サンキュー、メーン!」と賞賛の嵐をノリノリで受けるに等しい偉業だと思うわけです。

京懐石並みに見た目が完璧なキムチの盛り付けを、画像認識で自動的にやってくれる「キムチロボ」を作って、英語で論文を出してもええわけです、日本の学生が。

ポテトチップスの袋の中身を全く同じ容量にするハカリを作っている業界シェア・ナンバーワンのイシダ(本社:京都市左京区)という会社がありますが、こういう企業さんとコラボしても、ええわけです。

ちなみに、キムチの盛り付けもお寿司の皿のカウントと同じくらい、韓国では毎日繰り返されている行為で、これのミスカウントによる経済ロスとフードロスは相当なものだと勝手に確信しております。キムチ、美味しいですよね。

要するに、もっと発想を広げましょう、ということが言いたいわけですな。

先進国でなくとも、アフリカや東南アジアの一部の新興国では、毎日繰り替えなさいといけない労働集約型の作業が山のようにあるわけで、これらをAIやロボットで自動化するということを、先進国に住んでいる日本の学生がやらんで、どないすんねんと思うわけです。

アフリカや東南アジアの学生は、手元にあるコンピューターはスマホかChromebookがせいぜいで、CNNがバリバリ動かせるマシンもなければ、満足なレイテンシーでアクセスできるクラウドも(まだ)無いわけです。

世界にはまだまだ解決すべき課題がたくさんあります。日本の学生さん、やるなら今でしょ。