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【書評】STARTUP(スタートアップ) 起業家のリアル

STARTUP(スタートアップ) 起業家のリアル、読了。発売日の時点では、なぜかKindle版がなかったので、数カ月ぶりに単行本で購入。東京〜福岡の飛行機の中でイッキ読み。

久々に本を持ち歩いて思ったけど、出張中に読むためだけに単行本をカバンに入れて持ち歩くのは、やっぱり2017年らしくない。

普段の自分のカバンの中身はSurface Pro(770g)、Kindle(200g)、アウトドア用の折り畳み傘(130g)くらいしか入ってないので、一冊200g以上もする単行本は、余計に重く感じるというか、こんなもんカバンに数冊も入れて持ち歩けんな、と思ってしまう。

それこそ、足腰を鍛えるための道具としての価値しか、本にはないんとちゃうか、とすら思ってしまう。

人に情報を伝達するための手段として、地球の貴重な天然資源である木を切り倒して、紙を作って、1回読まれるためだけに「本」を印刷する。もう、こういうのは止めんとイカンですね。新聞しかり、企業間取引で使われるビジネス文書しかり。

さて、本の中身の話。いつも通り先に結論を言うと、この本の対象者は以下に限定される。

1、起業を考えている学生
2、ずっとサラリーマンやってて40歳過ぎて初めてベンチャーの世界に足を踏み入れる人
3、起業家1年生

逆に、5年以上ベンチャーを経営している現役CEO、2社目・3社目のベンチャーを起業するベテラン起業家、海外の起業家によるポッドキャストを英語でいつも聞いている人、には一切オススメできない内容。残念ながら、自分は後者3つの全部に当てはまるので、この本からは新しい気付きは今回は得られへんかったです。

ちなみに、海外の、特にシリコンバレーの起業家のポッドキャストを聞いていると、もっと凄い劇的なストーリーで起業家になった人の話、けっこうあります。

Life extension(寿命延命)だけに特化したベンチャーキャピタルLongevity Fundを立ち上げた23歳の女性起業家Laura Demingの起業ストーリーとか、ほんまに凄いです。こういう年齢で、こういうトピックで、数十億円のVCファンドを作れるんかと。もっと日本のメディア・書籍でも、こういう人物について取り上げて欲しいです。

それはさておき、本書の構成はと言うと、以下の5人の起業家へのインタビューをまとめたもの。

・マネーフォワード 辻庸介氏
・ビザスク 端羽英子氏
・Cerevo 岩佐琢磨氏
・ユカイ工学 青木俊介氏
・クオンタムバイオシステムズ 本蔵俊彦氏

自分はいずれの経営者の方にもお会いしたことはないけれども、メディアではよく拝見しているので、ある程度、それぞれの方の人物像と起業に至る経緯は知ってました。

著者が、日経新聞の元記者である村山恵一さんであることもあってか、文章の書き方が基本的に「そのぞれの人物が、いつ、どうやって、サラリーマンから起業家に転身したか」という部分だけにフォーカスされてます。

だから本のサブタイトルも「普通の私が挑戦した理由」。ちゃんとサブタイトルと100%合致した内容になっているところは、さすが元記者。

逆に、それぞれの企業の事業自体を詳しく知りたい、もしくは、それぞれの起業家が未来をどう考えているかという目的で読むと、あまり情報は得られないと思います。

この5人の経営者の方は、メディアに最近よく露出されている、いわゆる「旬の人」なので、そういう人の人物像を知りたいという、流行りもんが好きなミーハーな読者には、オススメできるかもです。

まぁ、自分もこの本買って読んでる時点で、ミーハーやけど(笑)

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