資金調達先、事業会社がVC上回る

今朝の日経新聞から。

資金調達先、事業会社がVC上回る
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23605190X11C17A1TJE000/

事業経験者が少なく、金融系出身者ばかりの日本のVCは、今後ますます事業会社に水をあけられるんじゃないでしょうか。

おかげさまで最近はあちこちから声かけを頂きますが、初めてお会いするキャピタリストには、最近いつも次の質問をさせてもらってます。

「ご自身でベンチャー企業を創業されたことはありますか?ご自身で創業した会社を売却またはIPOされたことはありますか?ご自身で人を雇用して、解雇したことはありますか?」

この回答がいずれもノーのキャピタリストには、申し訳ないですが、最初から面談をパスさせてもらっています。

その方が所属するVCにどれだけ高い評判があっても、その方にどれだけ投資実績があっても、これはもう自分のポリシーなので、仕方ないです。すんません。

血を吐くような環境でベンチャーを立ち上げて、イグジットして、それで得た経験や資金でもってVCに転身するケースが多いシリコンバレーのキャピタリストに比べて、日本のキャピタリストはハッキリ言って戦闘力が低いというか、口から出る言葉に「リアリティ」が全く感じられない人が多いです。

地べたを這いつくばってベンチャー経営をやっている立場からすると、「ホンマはこの人、ベンチャー経営のこと、なんも知らへんな」と、話してて一瞬で分かります。

自分が経営する今のベンチャーは、金融機関系VCと大学ファンドから投資してもらってますが、これは言うまでもなく、普通のVCが持っていないextraな付加価値やリソースを期待してのこと。

それこそ、金融機関が持っている圧倒的な法人営業ネットワークだったり、大学の知財だったり、いざという時のデットファイナンスの受け手だったり、そういうextraです。

個人的には、今後もっと事業会社によるベンチャー投資が活発になって、付加価値を持たないフツーの日本のVCは、市場から撤退して頂きたいです。

そして、その後に「我こそは」と思う百戦錬磨の起業家・事業経験者がVCに転身して、もしくは自身でVCを立ち上げて、ようやく日本はシリコンバレーと同じ土俵に立てるんじゃないかと考えてます。

ベンチャー起業家のみなさまへ。事業会社やCVCと付き合うのは、それはそれで大変で、場合によってはメリットよりもデメリットの方が大きいことも多々あります。

付加価値があるから事業会社で、という判断軸だけでなく、常に多面的な見方で、VC選びは慎重に。

あと、「これはもうアカンかも」という時に、親身になって相談に乗ってくれるキャピタリストがいるVCかどうか。この見方も大事です。自分は今まで何度も、これで助けてもらってます。

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