IoTの通信規格は統一する必要があるのか?

今朝の日経産業新聞の記事「第1部考える工場(2)互いに協調、学ぶロボ、PFN、不具合察知しカバー、MUJIN、部品の山位置を計算(製造革新4.0)」から。

最近、この記事に関わらず IoT 機器間の通信規格やプラットフォームをどう統一するかという標準化の問題が指摘されることが多い気がするんやけど。

これに対する自分の考えはいつも同じ。各々の会社・団体が各々の利益・思惑で動いている限り、未来永劫、絶対に統一されへんと思う。

むしろ、そんなことに時間を使うくらいやったら、ウェブサービスで言うところの相互接続をいち早く実現してビジネス化をしてしまった Zapier のモデルをよく勉強した方がええ。

ただし、同じビジネスを IoT でやろうと思った場合、追加で考えないといけないことが幾つかあって、例えばデータ量もその1つ。

IoT の中でも特にセンサーネットワークから上がってくるストリーミング形式のデータ量は膨大で、それこそ Amazon Kinesis くらいのパフォーマンスがないと、とてもデータをさばききれへん。

さらにセキュリティ。膨大なデータの1つ1つのセキュリティをしっかりと担保しながら、別の IoT ネットワークにデータを変換しながら渡していくのは、これはこれで技術ハードルが高い。

最後にアクチュエーターの扱い。仮にデータをリアルタイムに変換できたとしても、それはセンサーから上がってくる入力値を処理しただけの話であって、データの出口にあたるアクチュエーターをどう動作させるかは、これまた別の話。

アクチュエーターの仕様は各社千差万別で、たとえばLED電球1つをオンにするにも、たぶん数十種類のプロトコルが存在するはず。

一方でハードルが高いからこそビジネスになるチャンスが大きいわけで、異なる通信規格で動くスマート工場から上がってくるデータをリアルタイムに変換しながら相互通信できる IoT 版 Zapier を提供できれば、おそらく数年間はそれだけで世の中にインパクトを与えられるスタートアップの座をキープできるかと。

PS.
自社で運営中のウェブサービスでも少し前から Zapier を使い始めました。
「あの外部システムと連携して欲しい」という顧客からの要望にスピーディに対応するには、もう個別のインテグレーション作業では間に合いませんがな。

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