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スタートアップにみられる3つの誤解

1、起業家精神とは幸せへの近道である

現実:そうとは限らない。自身の会社や自分のやっていることに対して、100% 情熱を持っている起業家にとってはスタートアップは幸せへの近道になる。ただし、スタートアップ人生には困難がつきもの。出来たばかりの会社に見られるあらゆるリスクや不安定要因によって、日中の業務はストレスで一杯になり、そのストレスは仕事が終わっても消えることがない。

「スタートアップをやる時は、あらゆるものをリスクにさらすことになる。夜な夜な目が覚めて、自分の会社のことを考え続ける。もし自分の会社が失敗したら、自分の人生・家族・評判に対していったい何が起きるのか考え続けることになるだろう。」

2、いつどんな時間でも働くことができる

現実:テクニカルに言えば、イエス。起業家は、活動可能な時間の中から実際に活動する時間を「自分で」決める。以下は、Everonote の CEO (FI のメンターでもある) Phil Libin によるフレーズ。

「起業家は、いつでも好きな時に1日20時間働くことができる。」
(このジョークをどう受け取るかは起業家次第。)

シリコンバレーで管理職コンサルティングを手掛ける Invisor Consulting の Managing Partner である Steve Tobak によるフレーズ。

「起業すると、あらゆる職務を自分一人でこなし、長い期間に渡って1日24時間・週7日働き続ける状況に直面するだろう。それ自体はまったく悪いことではない、ただし、そういった状況下では全ての人が自由とコントロールを感じるとは限らない。」
(つまり起業して何でも自分でこなすようになったからといって、それが完全なる自由とコントロールを意味するわけではない。)

3、個人の時間がたくさん持てるようになる

現実:絶対にそんなことにはならない。なんちゃって起業家(英語で “Wantrepreneurs”) は、起業することによって家族・友人・楽しいこと・「そしてさらに」成功するベンチャー企業を一度に手にする事ができると信じている。しかし、犠牲は常に起業家自身の個人的なもので払われることになる。

連続起業家であり、テクノロジー起業家の教育者でもある Peter Hinssen によるフレーズ。

「スタートアップするということは、家族に対してわずかな時間しか持てず、ソーシャルライフや祝日・祭日に対して全く時間が持てなくなるということ。あらゆる時間は自分のスタートアップのことを考える時間に捧げることになる。」

なので、Forbes 誌のカバーを飾っている CEO 達に想いを馳せる前に、自分は全てを手に入れることはないことを自覚して欲しい。成功した起業家の多くは、実はワークライフ・バランスが上手く出来ていない。絶対に不可能ではないにしろ、ワークライフ・バランスは仕事のためにねじ曲げられることになるだろう。

最後に、この諺(ことわざ)は正しい。

「愛する仕事を選びなさい。そうすれば人生で一日たりとも働く必要はなくなる。」

転載元:ファウンダー・インスティテュート関西 Facebook ページ

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